第11回九州臨床工学会・第23回熊本県臨床工学会
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ご挨拶
第11回 九州臨床工学会
大会長: 山田 佳央
( (医) 熊本機能病院)
 平成28年10月1〜2日(土〜日曜日)の2日間、熊本市内(市民会館シアーズホーム夢ホール、KKRホテル熊本)に於きまして第11回九州臨床工学会を開催させていただきます。大会長を担当させていただきます、一般社団法人 熊本県臨床工学技士会 会長の山田佳央です。今回のテーマは「Strategy to the next stage 〜次なるステージへの戦略〜」です。
 わが国は世界に例を見ない速さで、超少子超高齢社会に突入し、生産人口が急速に減衰し、老齢者が増加しています。こういった中、インターネットの匿名掲示板では仕事をしたい母親が保育園に子どもをあずけられず、「保育園落ちた日本〜〜!!!」と日本の少子化対策、福祉対策が不十分である事を叫び、国会でも議論になっております。ある意味、少子化対策や福祉対策と同じ社会保障関係費という財源で賄われている医療や介護の分野も対岸の火事ではありません。超少子化超高齢化が進む現在、今までの考えから脱却しパラダイムシフトを起こさなければ、近い将来、多くの人々が医療や介護を受けられない状況になっていくのではないでしょうか。
 国は政策として、医工連携で医療と介護を産業とするとしています。これが成功すれば、現在の超高齢社会は素晴らしいニーズの宝庫となり、医療や介護の現場での問題点について改善活動を行う事が新しい技術や雇用そして輸出品を生み国益をあげ、ひいては安心して子どもを育てる環境が整い超少子化社会からの脱却につながるのではないでしょうか。
 この医工連携は私ども臨床工学技士にとって今後の方向性を大きく左右する取り組みであります。臨床工学技士は、医療職の中で唯一必履修科目として医学と工学の両方を履修しています。超高齢社会の医療と介護の現場での問題点を医療面と工業面の両方から根拠ある視点で把握分析できるのは臨床工学技士です。また、この問題を企業と協力し解決するためのリエゾン役やゲートキーパ役を務めるのは私ども臨床工学技士が適任だと思います。
 私ども臨床工学技士は医療機器のスペシャリストと称されていますが、ただ医療機器を安全に使用するだけではなく、より安全で、より良い医療機器、介護福祉機器を求め、医療の改善や革新に寄与し、国や行政、医療・福祉・介護・教育機関施設を含めた地域社会と一緒に明るい社会をめざし活動しなければならないと思います。特別講演や教育講演、シンポジウム、一般演題発表などたくさんの企画を用意し、皆様の活発な議論が行われるよう、開催準備を進めております。10月の熊本は、秋の爽やかな風が気持ちの良い季節です。会員をはじめ、多くの皆様のご参加を心よりお待ちしております。
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